日銀がマイナス金利の導入を発表した、とニュースを騒がせたのは記憶に新しいと思います。しかし実際に、マイナス金利のことやその影響について、きちんと理解出来ている人は、少ないのではないでしょうか!実は、日本銀行のホームページには、「5分でわかるマイナス金利」というページがあります。本当に数分で読めてしまい、分かりやすい内容ですので、是非一度、ご一読することをおすすめします!ここでは他にも、日本銀行のナゾについて、お話します。
日本銀行に見学に行ってみたい!
日本銀行は、実は誰でも見学に行くことが出来るのです。
事前予約をすると、国の重要文化財に指定されている本館や、全国32カ所にある支店を見学することが出来、本店では2004年まで実際に使用されていた地下金庫も見学することが可能です。
時間は、平日の9:45~、11:00~、13:00~、15:00~、それぞれ1時間程度で、日本銀行の紹介ビデオの視聴と店内見学を行います。
予約は、見学希望日の3カ月前から電話で受け付けてもらうことが出来ますので、早めの予約をおすすめします。当日は免許証や保険証などの本人確認資料が必要になりますので、忘れないようにしましょう。
また、大学生の10人以上のグループで予約をすると、より内容の濃い見学をさせてもらうことも出来ますし、予約をしていなくても、平日12:30~13:00まで、先着順で見学をすることも可能です。
ちなみに、日本銀行本店がある三越前駅周辺は、金融街として知られ、大手金融機関はもちろん、様々な地方銀行の東京支店が集まっている場所です。日本銀行の見学と一緒に、その街の雰囲気を楽しむのもワクワクしますよ!
日本銀行とは?役割は?
日本銀行には、大きく分けて3つの役割があると言われています。
日本銀行とは?役割①
まず1つ目は、「発券銀行」としての役割です。
これを一番身近に実感するのは、お金を見た時だと思います。日本のお金には「日本銀行」と書かれていることからも分かるように、日本銀行が発行しているのです。政府と話し合いながら、どの程度、お金を発行させるかも決めています。
日本銀行とは?役割②
2つ目は、「銀行の銀行」としての役割です。
一般的に私たちが利用している民間の銀行が、お金を預けたり、お金を借りたりしているのが、日本銀行です。だからこそ、日本銀行がマイナス金利政策を導入すると、他の銀行も、一斉に金利を引き下げることに繋がっているのです。
日本銀行とは?役割③
3つ目は「政府の銀行」としての役割です。
政府のお金を管理したり、国税の払込先がこの日本銀行になっています。日本銀行というと、私たちの日々の暮らしとは離れた存在のように思いがちですが、実際はそうではなく、私たちの生活の身近にあるものだということが分かります。
日本銀行に支店とか代理店ってあるんだ!その役割は?
日本銀行は、東京にある本店だけでなく全国に支店があるのですが、その支店も重要な役割を果たしています。
例えば、その支店のある地域の経済状況を把握し、景気動向を調査したり、情報発信を行っています。また、破れてしまった紙幣を交換してくれるのも、日本銀行の役割です。事前に予約をし、本人確認資料を持参して、破れた紙幣持っていくと、鑑定をしたうえで、交換してもらうことが出来ます。
また、日本銀行には、代理店というものが存在し、国庫金の受入・支払や政府有価証券の取り扱い、国庫金の受入などを行っています。この代理店には、実は民間の銀行の各支店が指定されているのです。本来、交通反則金などは、国に支払うべきものですが、民間の金融機関がこのように代理店に指定されているからこそ、最寄りの銀行で、交通反則金の支払いが出来るようになっているんですね!
よく見ると、銀行の入り口のあたりに「日本銀行歳入代理店」というような表記を見つけることが出来ます。